Vol.17 Spring 2019「クルマを操る楽しさ」
福井県小浜市に訪れる春のガレージ神宮ツーリング。過ごしやすい気候の中、自分の大好きなクルマの機械音や排気音、振動を肌で感じるドライブは最高な気分。そして、ツーリングを共にするメンバーの素敵なクルマを眺めながらの移動は至福の時となる。
昨今のニュースでは、自動車はAI(人工知能)によっての自動運転や化石燃料からEVにシフトして環境と安全運転サポートを善とした話をよく耳にする。我々の大好きなポルシェも、カイエンとパナメーラにはすでにプラグインハイブリッドが登場しているし、来年にはポルシェ製完全EVカーのタイカンが販売されることも決まっている。近い将来、911モデルもハイブリッド化するという噂もあれば、マカンはガソリンエンジンを廃止し完全にEVにシフトするといった話も聞こえてきた。
近い未来、ガソリン車がなくなり自らハンドルを握らず目的地まで移動するのが普通になるかもしれない。たしかに楽ちんだろうが、愛車を操りながらドライブする楽しさはクルマ好きにとっては何にも代えられない魅力ではないだろうか。
自らステアリングを握り、アクセルやブレーキ、クラッチペダルを駆使してクルマを操ることがいつまで続けられるか分からない。10年後なのか20年後なのか、漫画に出てきた近未来の世界が実現して道路にはガソリン車が行き交うことがなくなるのかもしれない。自らハンドルを操り、クルマを運転することがなくなるのかもしれない。馬から自動車に交通手段が進化した歴史のように、馬に乗る楽しみは、乗馬場など限られた場所となったようにクルマの運転を楽しむには限定された施設のみになる日が来るかもしれない。
現在の時を、お気に入りのクルマを「操る楽しさ」を大切にしようではないだろうか。愛車と対話しながらのドライブの楽しさは永遠でありたい。