週末の早朝や深夜の高速道路など、ポルシェを満喫するために一人でニンマリとポルシェに乗って、心を癒しストレス発散しているポルシェラバーは多いだろう。しかし、時には家族で一緒にポルシェライフを過ごせば、家族のきずなが深まるのと同時に、よりポルシェライフを楽しむ環境ができ上がるのではないだろうか。

そんな秘策に打ってつけのガレージ神宮ツーリングが4月9日に行われることに決まった。目的地は、富士山の麓にある朝霧高原の馬飼野牧場。富士山の絶景を眺めながら、家族やツーリングメンバーとバーベキューを楽しめる内容だ。今回のツーリングは、家族と共に参加してお父さんのポルシェライフを奥さんやお子さんに理解してもらうチャンスにしてみてはどうだろう。

2023年は、ポルシェにとって記念すべき年である。まず、ポルシェスポーツカー生誕75周年。356No.1ロードスターが製作されたのが75年前であり、911も誕生から60年となる。そして、カイエンが登場したのも20年前だ。ポルシェはスポーツカーメーカーながら、356や911もリアシートがあることに拘ってきた。ドライバーの喜ぶ顔だけでは商品力が弱いと薄々感じながら、スポーツカーの生産を続けていた。

ポルシェの歴史を紐解くと、ポルシェ社の75年は、4ドアのグランツーリスモを作りたいと願った歴史でもある。その願いが2003年登場のカイエンSで初めて叶うことになる。カイエンは、高級SUVのセグメントで大当たり。他の自動車メーカーも、カイエンのヒット振りに慌てて追従することになった。それからのポルシェの勢いは、パナメーラやマカンを登場させ飛ぶ鳥を落とすかのごとく。

ポルシェの4ドアモデル、カイエンやマカン、パナメーラに改めて乗ると、やはりポルシェが作った4ドアということがよく分かる。根本がスポーツカーなのだ。それなのに、4人、5人と乗れる。しかも、荷物まで。ポルシェの4ドアならば、家族全員が幸せになれること間違いなしである。