Vol.24 Winter 2022「今、乗りたいクルマを買うということ」
自分のクルマを持たないカーシェアリングのような必要なときに必要な分だけクルマと付き合う方法も生まれてきた時代である。自分のクルマを買うとはどういう意味があるだろう。
クルマは移動の手段だけではない魅力溢れるものと認識しているガレージ神宮のニュースレターを読んでいる人にとっては釈迦に説法だろうが、やはりクルマは自分のモノとして所有したいものだ。そして、愛情を持って接したい。
世界にはさまざまな種類のクルマがある。BEVをはじめハイブリッドからダウンサイジングターボにクリーンディーゼルなど。カーボンニュートラルと言えば、クルマ選びも賢そうな選択に聞こえてくる今日この頃でもある。
現在、大排気量のガソリンエンジンから、若かりし頃に憧れたクルマであっても増税の嫌がらせを受けるが所有するのは自由であり可能だ。可能なうちに、存分に憧れのクルマを楽しもうではないか。
ライフスタイル、経済的状況の変化も長い人生ではいろいろあるもの。20代で憧れた国産スポーツカーを今見ると、新鮮で魅力的に映るモデルもある。自分のこれからの人生がどのような道を進むか分からないなか、素直に前向きに走る楽しさを追求していたクルマは、ある意味色褪せなく、人生の道しるべにもなっていた。
年を重ねた現在、若かりし頃に憧れたクルマのハンドルを握れば、青春時代がフラッシュバックしてくる。ポルシェも同じだ。性能や装備、機能は最新モデルが優れているが、クルマに対する想いによってはビンテージモノの方が魅力的に思えてくる。経済的、ライフスタイル的に許されるのであれば、ごまんとある車種からワガママに自由に選んで所有することが人生を豊かに後悔なく過ごせるのではないだろうか。
安全性、快適性、経済性に優れるクルマは新しく今後もどんどん登場するだろうから……。